山岸涼子さんの日いずる処の天子

好きなマンガは、山岸涼子さんの「日いずる処の天子」です。聖徳太子と蘇我馬子の恋模様を描く異色作です。しかし、内容は恋愛だけでなく、歴史もののようであったり、心理描写が巧みなためハラハラドキドキと目まぐるしく展開します。

母親に愛されなかったために、何かが欠落していると思いながらも賢く、政治の世界で立ち振舞う聖徳太子ですが、蘇我馬子にだけはだんだんと心を許していきます。そして、最後には二人で一つになりたいと願うようになります。欠落した何かは、蘇我馬子によって満たされていくように感じたのかもしれません。でも、結局はその願いはかなわず欠落を抱えたまま聖徳太子は政治の世界と自分の中だけに籠るようになっていくのです。

まるで、アダルトチルドレンのような話の内容で心に思う所のある人は面白く読めるのではないでしょうか。内容だけでなく、絵も美しく淡々とした絵の中に深い心理描写があります。今時の作品にはない深い味わいがあります。おすすめです!おすすめ⇒魔法のホール 寝てる子開発えっち