鬼滅の刃

少年ジャンプで連載中の『鬼滅の刃』は、大正時代の日本を舞台に人間と人喰い鬼の戦いを描いた物語です。ある日突然、家族を鬼に殺されてしまった主人公・炭治郎。唯一生き残った妹も人喰い鬼になってしまいました。家族の仇を討ち、妹を人間に戻したいという想いから刀を取り、戦いの日々が始まります。

大正のレトロな雰囲気や、激動の社会の中で人々が抱えていたであろう不安・心の薄暗さが、いっそう人喰い鬼の怪しさ・恐ろしさを引き立てています。しかしその恐ろしい鬼たちも、もとは不幸な過去や弱い心を抱えたひとりの人間であった者がほとんど。戦いの最期にかつて人であった頃の記憶や心を取り戻して消えていく鬼たちの姿には、悲しさと愛おしさが募ります。そして鬼との戦いの中でも炭治郎の生来の優しさは歪むことなく、その真っ直ぐな純真さには読んでいて心を打たれます。素直に応援したくなる主人公です。

また、炭治郎を時には導き、時には衝突し合う先輩剣士や仲間たちも個性的なキャラクターが多く、それぞれに抱えるドラマが垣間見えるところも、物語を彩る絶妙なスパイス。もちろん、まだ明かされていない過去や秘密やもたくさんあり、先の展開が気になります。もとはただの炭焼き屋の長男坊だと思われていた炭治郎にも、どうやら出生の秘密があるようです。2019年4月からはアニメ放送も決定しており、ますます目が離せない『鬼滅の刃』。アニメ開始の前にぜひ原作も読んでほしい作品です。おすすめ⇒おねえさんとなつやすみ